Marvell(マーベル)社は、去る現地時間12月3日にAvastar 88W8864を発表しました。(米カリフォルニア州サンタクララ)
88W8864の用途はIEEE 802.11ac無線LAN向けのSOC(半導体チップ)で、業界で初めての4×4 MIMOに対応します。ビームフォーミング機能を搭載しますが、大きな特長は、他社の製品とは異なり接続先のLSIに同じ機能はなくても連携できる、としています。
同社の情報では、3倍のスループット(伝送容量、速度)とあり、次の数値も書かれています。
PHY rate 1.3 Gbps (ハードウェアの伝送容量)
バンド幅 最大80MHz
量産品の供給は、Wi-Fiアライアンスが802.11ac規格を正式に認定する時期に合わせるらしく、2013年の予定です。
Marvell社のサイト
Marvell Introduces Industry First 802.11ac 4×4 Wireless Solution
Serving End-to-End Enterprise to Consumer Applications
http://www.marvell.com/company/news/pressDetail.do?releaseID=3196
用語 | 説明 | |
IEEE 802.11ac | 5GHz帯を使う無線LAN(WiFi)の規格 | |
SOC | System On Chip | |
MIMO | Multiple Input Multiple Output | |
Wi-Fiアライアンス Wi-Fi Alliance |
無線LAN製品の普及促進を図る業界団体で、相互接続性試験方法の策定や、製品の認証を行う。500社以上の企業で構成する。 |