WiMAXの暗号化通信について

インターネットにつなぐときは、何らかの通信方式によりプロバイダ
(接続業者)経由で接続します。

プロバイダを経由せずに、直接インターネットにつなぐこともできますが
ハードルは低くありません。かなり専門的な知識が必要です。

普通はプロバイダを経由し、WiMAXでつなぐ場合は、その通信方式は
無線です。

実際にWiMAXでつなぐ構成の例は、次の記事をどうぞ。

  WiFiとは
  http://wimax-page.123-info.net/archives/60
  図 WiMAX(WiMAXモバイル)

無線は、その気になれば誰でも通信を傍受できます。

そうすると、通信の内容を知られてしまうのでは、ということが
気になりませんか?

大切な個人情報を盗み取られたりすると大変です。
クレジットカードの番号を誰かに傍受されてしまったら?

でも、大丈夫です。

WiMAXは、暗号化通信の機能を備えています。
傍受しても暗号を解かないと通信内容を知ることはできません。

読めなければ、そのデータはゴミと同じで価値はありません。

WiMAXの暗号化方式

暗号化の方式は、「AES暗号」というもので、米国政府が採用する次世代の
標準暗号化方式です。

  AES Advanced Encryption Standard

この方式は、ちょっとやそっとでは解読は不可能です。

ただ、「暗号」というものは、どんなものでも理論上は
「解けないものはない」らしいですが、

それが正しければ、現実に解くのにどれくらいの時間がかかるかが問題です。
最速のPCで100年かかるとしたら、

仮に、100年後に、クレジットカードの番号を知ることができても、
価値はありません。その番号は、もう使われていないでしょう。
その時点では、解くことに意味はありません。

WiMAXでは、それほど強固な暗号化方式を備えています。

「100年」というたとえ話で説明しましたが、AESの実際の安全性を
正確に表現した訳ではありません。

実際は、もっとかかるでしょう。

既知の攻撃(解読)方法では弱点がないそうですが、総当り方式で
解読すると、たぶん、現在のPCなら100年どころではなく、
数千年〜数万年かかるらしいです。

現実に解くことは無理と言い換えても問題ありません。