ドメイン名とIPアドレスを相互に変換する仕組み。
DNSサーバはこの機能を備える装置のこと。インターネットではクライアントがwebサーバの情報を閲覧するとき、IPアドレスが分からないと接続できないので、あらかじめ知っておく必要がある。しかし、接続先のIPアドレスをいちいち覚えることは現実的ではない。これでは不便なのでIPアドレスをドメイン名に変換する処理をDNSサーバが担う。したがって、ドメイン名が分かればつないで閲覧できる。(ドメイン名は分からなくても、検索エンジンに照会すると簡単に分かる。)
インターネット上のwebサーバは世界中で膨大な数に達するが、この情報をすべて1台のDNSサーバに記録しておくのはうまい方法ではない。仮にそれが可能でも、処理性能やトラフィックの集中などの様々な事情を考慮すると実際には使えない。そこで、インターネット上のDNSサーバを階層化して構成し、それぞれ自分の担当するネットワーク領域の情報だけを記録する。ネットワーク上のあるDNSサーバにクライアントから問い合わせが発生すると、該当するwebサーバの情報がそこに存在しない場合は他のDNSサーバに問い合わせる仕組みがある。なお、全世界でDNSサーバだけでも数万台の装置が稼働中である。