符号に関する概要は、「伝送符号とは」をご覧ください。
❑ A1. Unipolar code ユニポーラ符号
2値の片極性の電圧の0ボルトとプラスで符号を表現します。
ほとんど符号には見えない、単純な方式です。次の特徴がありますが欠点が目立ち、現在では普通は使われません。
A1-1. Unipolar NRZ ユニポーラNRZ
- NRZ (Non Return to Zero) code NRZ 符号
- ・出力信号のタイミングは元のデータと同じ。
A1-2. Unipolar RZ ユニポーラRZ
- RZ (Return to Zero) code RZ 符号
- ・出力信号のタイミングは元のクロック波形と同じ。
・NRZの2倍の帯域幅を消費する。
A1グループの共通点
- ・エンコーダとデコーダは必要なく回路は簡単。
・直流成分 (DC) があるのは欠点。
・連続する”0″または”1″では受信側は同期しない。(伝送クロックを抽出できない。)
図 Unipolar NRZ | 図 Unipolar RZ |
直流成分の大きさはデューティ比により異なります。NRZは、図の全区間ではパルス振幅の半分です。直流成分の大きさ=(1の割合)/(区間全体)=6/12=1/2。
- デューティ比 duty cycle ratio 通流率
- 単位区間において全体に対する1の比率。