伝送符号 [A2] Polar NRZ ポーラーNRZ

符号に関する概要は、「伝送符号とは」をご覧ください。

❑ A2. Polar code ポーラー符号

「ユニポーラ符号」は片極性の電圧を使うのに比べ、「ポーラー符号」はプラスとマイナスの極性の電圧を使う点が異なります。

「ポーラー符号」は、0Vを中心に3値の電圧を使う種類があります。ここでは別のグループに入れました。

ポーラー符号の特徴
・ユニポーラ符号よりも直流電圧を軽減できる
・受信側は、部分的に同期(伝送クロックを抽出)するが完全ではない。
ポーラー符号の名称
ポーラー符号は別の呼び方があります。
・Dipolar code

dipolar ダイポーラは「両極性」の意味で、こちらのほうが2極性であることがよりはっきりします。

「Polar code」と「Dipolar code」について
いくつかの資料を見た限りでは同じであるようです。用語の違いを解説したものは見つけられませんでした。ご存知の方はご一報いただけると助かります。

A2-1. Polar NRZ-L ポーラーNRZ-L

NRZ-L (Non Return to Zero -Level) code NRZ-L符号
・出力信号のタイミングは元のデータと同じ。
・欠点は、データ”0″または”1″の連続では受信側は同期しない。(伝送クロックを抽出できない。)

Polar NRZ-Lは、”1″と”0″を逆にしたものも存在します。(”0″=H、”1″=L)

A2-2. Polar NRZ-M ポーラーNRZ-M

NRZ-M (Non Return to Zero -Mark) code NRZ-M符号
・NRZ-I (Non Return to Zero -Invert)の呼び名もある。
・符号の規則は、”1″は反転し”0″は変化しない。
・受信側は、データ”1″では同期するが、”0″は同期しない。(伝送クロックを抽出できない。)

A2-3. Polar NRZ-S ポーラーNRZ-S

NRZ-S (Non Return to Zero -Space) code NRZ-S符号
・符号の規則は、”0″は反転し”1″は変化しない。
 つまり、NRZ-Mの”1″と”0″を逆にしたもの。
・受信側は、データ”0″では同期するが、”1″は同期しない。(伝送クロックを抽出できない。)

NRZ-Lは、符号には見えません。
しかし、NRZ-MとNRZ-Sはその規則を知らない限り送信データが何であるかは判別できません。この二つは典型的な「符号」の例です。

NRZ-L NRZ-L符号のPSD
Polar NRZ-L code
Polar NRZ-L code
Polar NRZ-L PSD
Polar NRZ-L PSD
NRZ-M NRZ-S
Polar NRZ-M code
Polar NRZ-M code
Polar NRZ-S code
Polar NRZ-S code
PSD
Power Specrtal Density 電力スペクトル密度

ポーラーNRZ-L/M/S符号の主な欠点は、受信側の同期が不完全であることです。「B1-1」に示すポーラーRZ符号はこの点を改良したものです。

  「B1-1」は、記事「伝送符号 [B1] Polar RZ ポーラーRZ」を参照。

「伝送符号 [A2] Polar NRZ ポーラーNRZ」への2件のフィードバック

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