NTTは2015年3月の初めに15GHz帯の周波数の実験で、かなり大容量(高速)のデータ通信を行うことに成功しました。
データレートは 4.58Gbpsで、通信距離の発表はありませんが、写真から推測すると数十メートルです。
15GHzの電波は、波長でいうと真空中で 0.2メートル、空気中では少し短くなりますがこれくらいの周波数では、かなり直進性が強まります。回折現象は起こりにくい性質が強く表れます。
「回折 かいせつ diffraction」は、障害物の影の部分に回り込む性質です。周波数が低いほどこの性質は強く出ます。高い周波数ほどまっすぐに進む性質は強まります。
4.5GHzの電波は障害物の裏に回り込む性質が薄れるので、見えないところへは届きにくいのです。
高い周波数の電波は、空気中を伝わるあいだに減衰しやすく、したがって遠くへは届きにくい性質もあります。
NTTの計画では、2020年7月に開催される東京オリンピックに間に合うように、サービスを提供するとのことです。