5G WiFiの半導体製品　ギガビットWiFi

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この記事は、別のサイトに投稿したものをこちらに移転しました。
元記事のURL：http://wimax-page.seesaa.net/article/247705779.html
作成日　　　：2012年1月22日

＜更新情報＞
2012.08.15　新しい記事へのリンクを設けました。
記事名　MIMOとは
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Broadcomの製品発表

装置ではありませんが、5G WiFiのチップを、米Broadcom社が発表しました。
（半導体チップです。装置ではありませんので、念のため。）

　　5G WiFi 802.11acトランシーバーチップ
　　BCM43516, BCM4352, BCM43526, BCM4360

　　「トランシーバー」とは、無線機のことではなく、送信と受信を共用する
　　回路ブロックのことです。半導体製品では、多くのトランシーバーチップ
　　が存在します。

5G WiFiは、次世代のWiFi規格である、IEEE802.11acに対応します。

11acは、11nの後継である802.11シリーズの規格です。
IEEE 802.11から数えて第5世代目で、「5G WiFi」と呼んでいます。

同社の発表によると、理論上の最高速度は1.8Gbps。
有効速度は少し落ちてしまい、それでも1.3Gbps。（BCM4360の最高速度）

ラスベガスで開催したCESのデモでは、常時800bpsを超える速度を披露した
ようです。まだ、何も最適化していない状態らしく、高速化が期待できます。

　　CES　Consumer Electronics Show
　　　　　毎年１月にラスベガスで開催するエレクトロニクス製品の展示会
　　　　　http://www.cesweb.org/

IEEE802.11ac規格

11acでは、MIMOという通信チャンネルの本数を増やし、性能を上げる方法を
規格化し実現しています。

　　MIMO　Mutiple-Input and Multiple-Output
　　　　　　複数の通信チャンネルを使用し通信する形式

無線による通信路のことを「ストリーム」と表現します。Broadcomのチップは、
１〜３ストリームまであり、同じ条件なら速度は単純に比例します。

個人的には、動作を考えるとMIMOよりもMOMIのほうがしっくりきますが、
読んだときの音を考えてそうしたのかと思います。

　　この考えは誤りでした。MIMOは、送信機または受信機のアンテナや、
　　装置の入出力ではなく、伝送路の入出力を意味します。
　　
　　詳細は次の記事を参考にどうぞ。
　　MIMOとは
　　http://wimax-page.123-info.net/archives/1334

市場の動向

バッファロー社は、Broadcom社のチップを採用することを表明しました。
その他の13社のベンダーも採用を表明した模様です。

バッファローは、米国で今年中に出すようですが、最初の製品はドラフト版
規格に対応し、正式版の規格にはファームウェアの更新により対応するそうです。
（この方法は、今では普通になってきました。）

11acの正式版規格は、今年中に決まる予定です。

ただ、残念ですが、日本ではまだ11acの認可が総務省から下りていません。
11acを採用した製品の発売は、日本では2013年以降の見込みだそうです。

WiFiは、米国の団体WiFiアライアンスが認定する無線LANのブランドです。
「WiFi」と「無線LAN」について詳しくは、次の記事をどうぞ。

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